社会人になると忙しい……ぜんぜん漫画読む時間がないし、そもそもそんな気力もない。ってなりますよね。わかります。僕もそうです。面白い漫画?ありますよ。そりゃね。世の中広し。ただね、
さくっ
と読めて
さくっ
と楽しめる漫画って、意外と少ないんじゃないかな〜って思うわけですよ。
ワンピース?
ブリーチ?
ナルト?(少しセンスがふるい)
鋼の錬金術師
エトセトラ。
たしかに面白いよ?
でもさ、
長くない?
と、思うわけですよ。
もう漫画読む体力も、物語に没入する集中力もないわけさ。
だから手軽に読めて、好きなタイミングで読むのを辞めることができて、なおかつ短い(5~10巻ぐらい)漫画を集めてみました。個人的には短いので、好きなエピソードを何度も読み返すことをおすすめします。
というわけで、前段が長くなりましたが。
忙しい社会人のためのおすすめの漫画5選
逆境ナイン
言わずと知れた(?)、熱血漫画家島本和彦先生の名作。
「たかが百点差」の名台詞は、何度見ても笑えます。
島本先生といえば他にも
・炎の転校生
・燃えよペン
・吼えよペン
・アオイホノオ
シリーズがあり、アオイホノオはテレビ東京で主演は柳楽優弥、監督福田雄一という豪華メンバーでドラマ化されています。DVDを買うしかないですね。
ちょっと自分この漫画のファンなんで語りますけどね、
主人公の苦悩
がものすごい。ライバル視(一方的に)している庵野秀明が、ものっすごいムービーを作ったあと、主人公はいうわけですよ。「俺より面白いものを作るな!」と。
うんうん。分かる。そうだよね。そうなんだよ。
相手がすごい。わかってるんだ。だけど認められない。
認めたら、自分の能力の無さが露呈するから。
まあもともとそんなものはなくて、プライドと「自分は何かができる」って自信があるだけなんだよね。大学生ってのはそんなもんだ。
と、この年になれば思えますが、自分も大学生のころは死ぬほどのたうちまわりました。
なんなら社会人になったあとも嫉妬でのたうちまわってました。
と、アオイホノオの話はここまでにして。
逆境ナインは熱血「風」ギャグマンガだと誰かが(おそらく島本先生の関係者の誰か)が言っていました。
そうなんです。あくまでも「風(ふう)」であって、熱血漫画ではない。
主人公の「不屈闘志(ふくつとうし と読む。すげえ名前だな)」は熱血漢だが、その方向がどこか明後日の方向を向いているというか、ひねくれているというか、どこかインドアで文化部的なノリなんですね。そこがたまらなく面白い。
いまこの記事を書くためにパラパラと読み直しましたが、どのページを切り取っても面白くて、ああ名作だなぁと改めて思った次第。
少しでも興味が沸いた方はぜひ読みましょう。
見つからなかった場合はアオイホノオを読んで悶絶しませう。
最強伝説黒沢
言わずとも知れた(?)福本伸行先生の作品です。掲載期間は2003年から2006年となっております。福本先生は他にも、
などの作品があり、だいぶメジャーになってきましたね。カイジなんかは映画化もしたり、利根川やハンチョウがスピンオフ作品になったりして、名前も知れ渡ってきた感があります。
まあもちろんですね。利根川やハンチョウも面白いです。いや、面白いよ? ちゃんと知ってる。銀と金、アカギなんかも、冊数的には紹介できるなぁ〜なんて思うわけですよ。
けれど違うんだな〜
みなさんご存知でしょうか。
福本先生は不遇の期間を長く過ごした漫画家だ、ということを。
絵が下手過ぎてアシスタントをクビになったことがあるということを。
知ってましたか?
福本先生の「よさ」っていうのはですね、「カイジ」等に見られるゲーム的な面白さ(もちろんそれもあるけど)だけじゃなく、弱い人間の内面の描き方なんですよ(カイジでもちゃんと描かれてるけど)。
カイジとかでもちゃんと描かれてるんですけどね、ゲーム要素が強くて、どこかフィクションな感じが強く出ちゃう。
そのあたり、この「最強伝説黒沢」なら、もうリアリティがありすぎて身にしみて痛いくらいです。
54歳独身、とくに特技もなし。そんなおっさんを誰が主人公に選ぶのか。
選ぼうと思うのか。
選んでも誰がこの題材を面白く調理できるのか。
……福本先生しかおるまい。
というわけで、この漫画おすすめです。
疲れた時とか、酒飲みながら読むと泣けます。
……でも元気でますよ。
黒沢だってがんばってるんだ、俺だって。
そんな気持ちになります。
めぞん一刻
いろいろ恋愛漫画ってありますよ。
そりゃあもちろん、名作もあります。
TOLOVEる、いちご100%、IS、のだめカンタービレ、ハチミツとクローバー、君に届け、エトセトラ。
「え? 管理人さんって???」
そんな声が聞こえます。
でもね、僕はこの漫画を推したい。
めぞん一刻。
作者はかの有名な高橋留美子です。
らんま1/2や犬夜叉の作者です。
でも僕はこの本を推したい。
なぜか?
この漫画には、ラブコメの基礎がすべて詰まっている。
からです。
勘違い、すれ違い、片思い、三角関係、嫉妬、かなわぬ思い、未亡人、ライバル…。
いつもの高橋節が出てますが、掲載誌が「ビッグコミックスピリッツ」だったということもあって、ちょっと大人なテイストが出ています。基本的にはコメディタッチで笑えるんですけどね。
ボロボロのアパートで浪人をしていた主人公、五代は、新しく管理人としてやってきた音無響子に恋をする。
そんな話なんですけどね。
まぁ〜。
いいわけですわ(語彙乏)。
管理人さん(と、五代は音無響子のことを呼ぶ)は実は結婚していて、けれど旦那は亡くなっており、未亡人だった。
五代はなんとか仲良くなりたいと思うが、アパートの住人に茶化されたり邪魔されたりしてうまくいかない。
管理人さんは亡くなった夫への思いと、五代からの思いの間で揺れ動く。
……なんて話なんですけどね。
まぁ〜、
いいわけですわ(二回目)。
連載当初は浪人生だった五代くんも、作品が終盤に向かうと大学卒業→フリーター→……という感じで推移していって、最後の最後で形になってハッピーエンド、となります。
この五代くんのなかなか人生うまくいかない感じも、自分を投影してしまい、涙なしには見れません。
そう、愛は勝つんです。
この漫画を子供のころから読んでますが、大人になって読み返しても面白いです。
なんだか冬を思い起こさせる漫画で、僕は正月にはコタツに入って、この漫画を読むのが恒例行事となっています。
ハッピーエンドを迎えても、このアパートの住人は賑やかに(時にうるさく)どこかで元気でやっているのだろうな、とリアリティを感じさせてくれる作品です。
イエスタデイをうたって
ついに。
ついに完結させたか、冬目先生……。
と、この作品が完結したとき、まったく別のベクトルで感動しました。
冬目先生の作品は他にも「羊のうた」などが名作と言われています。
一方で休載等等多く、たくさんの作品を手がけるが完結にたどり着かないことも……なんて揶揄される方でもあります。この作品も足かけ16年かかってます。全部10巻なのにね。
でも俺は信じてましたからね(露骨なフォロー)
ウィキペディアによると、
らしいです。絵がめっちゃうまいんですよ。
と思って見ると(素人目には)、よくわからない。
下手ではないんですけど、漫画の表紙とかは色合いが綺麗だし……けれど漫画の上手さは素人にはピンとこない。
けれど僕は冬目先生が好きだ。
というわけで、その理由を言語化していくと、
独特の空気感
に集約されるんですよね。
冬の寒い朝みたいな、ツンと鼻をさす、清涼なにおいがするんですよ。
登場人物は露骨に「好き」とは言わないんです。
互いに傷があったり、思うところがあったりして、相手の傷を優しく包むようにして触れ合う。それが妙に優しくて……けれどどうしようもなく弱々しくて、人間くさいんです。人って本当に相手を好きになったときって、どうしたらいいかわからなくなるじゃないですか。そんな感覚が表現されてる。大事なんだけど、初めてできた大事なものを、どう扱ったらいいかわからない……。
休みの日の朝とかに、ささっと読むのがおすすめです。
ソラニン
これも言わずと知れた(?)浅野いにお先生の名作です。
モラトリアム期間。自分に何ができるかわからない、だけど知るのが怖い、現状はゆるく幸せが続くけれど、その幸せがいつまでも続くわけじゃないことも知っている。
そんな感じの青春の話です。映画化もされました。映画の方もおすすめで、原作の空気感をすごく表現してます。泣けます。
学生の時期に戻りたい。
そんな気持ちの時に読むのがおすすめです。
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